2022年6月25日に鈴鹿山系朝明川源流域のブナ林の第2回目の調査を行い、四日市大学自然環境教育研究会の保黒様と、四日市大学環境情報学部の教員2名(野呂、千葉)と学生4名が参加した。過去の調査については、こちらの記事(観察会、第1回目調査)をご覧ください。今回の目的は、これまでに設置した獣害・虫害対策用のネットの中のブナの実生(種から出た芽)の状況調査と、実生の葉を食べる虫の採取と、センサーカメラのメモリーやバッテリーの交換作業などである。
朝から蒸し暑い天気で、午後からは雨に降られたが、無事に予定の調査を終了した。登山中の渓谷にはオオルリの鳴き声が響き渡り、さらに高度を上げると、今度はヒグラシのようなセミの合唱がブナの林に木霊していた。セミが鳴き止むと、都会では味わえない無音の世界となり、心が洗われるようであった。山ヒルが出て、警戒しながらの調査となったが、キツツキ、複数の種類のカエル、様々な昆虫類(コガネムシ類、アサギマダラなど)、イワナ、カワモズク、キノコ類など多様な生物たちに出会え、充実した一日となった。センサーカメラには、シカやテンなどの動物が撮影されていることも確認された。