2018年5月22日(火)と23日(水)の午前中に、武本教授と高橋元教授、ゼミ生らが十四川および海蔵川の本支流と上流の竹谷川・大口川を調査しました。この調査は学内のセミナー調査研究の一環として行われています。
富田地区の十四川は7年ほど前から「十四川を守る会」と共同で調査しています。今回は春の渇水期で、北鵤町での朝明川からの流入がなく、流量は少な目でした。
中流部のスーパーサンシ付近では、家庭排水や田畑からの流出があり、有機汚濁が認められ、窒素分やCOD(化学的酸素要求量)値は高めでした。
海蔵川は5年ほど前から下流と中流で継続調査しており、一昨年度調査依頼があった上流側も追加して行われています。海蔵川上流の大口川(菰野町)にある養豚場や竹谷川上流の県地区の養豚場からの排水が水系の汚染を起こしていることから、県(あがた)地区市民センターの安田新館長や「竹谷川の蛍と桜を守る会」と共同で調査実施中です。
県地区では、高濃度の畜産排水有機汚濁のため、蛍が減少したり、稲作が被害を受け、対策が急がれます。夏には稲が倒伏する被害がでており、かつ水田は富栄養の状態になっているそうです。ちなみに、窒素分は高濃度でした。三重用水からの導水できれいにする計画も議論されています。