日々の研究活動(5)(小川)

5月は8日ロザリーセミナー,18日岩波書店で編集会議,19日同志社大学で数学史京都セミナー,29日ロザリーセミナー,6月は16日数学史京都セミナー,19日ロザリーセミナー,22日中央公論新社,岩波の編集会議,26日ロザリセミナー,29日〜30日森本先生と資料整理・撮影など,という具合に忙しく過ごしました.
 
6月26日のロザリーさんとのセミナーには関孝和数学研究所の寺尾憲二さんにも参加していただき,ロザリーさんの算額作成について相談しました.この算額はニュージーランドからの助成を受けてロザリーさんがニュージーランドの先生方とともに作成するもので,英語と日本語とを含みます.算額文化を国際的に紹介したいというロザリーさんの熱意の賜物です.
 
6月29日,森本先生と研究所の資料の整理をし,翌30日津市図書館で『大成算経』全20巻の調査と撮影をしました.津市図書館のこの『大成算経』は藩校の有造館にあったもので,存在は以前から知っていましたが,調査したことがありませんでした.3時間ほどかけて二人で900枚ほど撮影しましたが,あとで調べたところ一部抜けてていたため,もう一度訪問しなければなりません.有造館の目録によれば,有造館には関孝和の『括用算法』がありますので,次回はこれも調査します.目録にある「括用算法」は「括要算法」の誤植かも知れません.
 

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