10月10日の交流ブログでご紹介しましたが、今度は10月23日(火)に、ドローンで河口部3.4kmの区間の空撮を行いました。台風による高潮でペットボトルなどのゴミが大量に中堤防沿いに集積している状況を記録に残すためです。
千葉ゼミの3年生3名(浅井君、チョウ君、藤崎君)が調査に参加しました。ドローンで撮影を行いながら、中堤防の下流端付近で容量500mLのペットボトルを約400本を無作為に回収し、形状、色別に区分し、撮影と記録を行いました。
約8割のペットボトルで消費期限の文字が消えており(非常に古いことを意味)、ヨシ原に流れ込んだ時期を特定できないため、ボトルとキャップの形状や色から、概略の販売時期を推定しようと考えました。
写真と実物を用意し、ペットボトル業界の専門家に分析を依頼する予定です。緑色のボトルが多数回収されましたが、現在は無色ボトル以外の製造は自主規制されており、16~17年前のボトルの可能性が高いとの指摘を受けています。
古いボトルがヨシ原にあるということは、陸から海にゴミが流れ込むのに、それだけ時間がかかるということを示唆しています。これは、ヨシ原などを持つ河川に特有なことなのか、そうでないのか、興味のある点です。
今回の調査も、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会の鈴木康平様に大変お世話になりました。また、ドローンの飛行に関して、国土交通省に許可をいただき、また飛行時にも見学に来ていただきました。また、環境省(中部地方環境事務所)の皆様にもペットボトルの回収でご協力いただきました。感謝申し上げます。