四日市港管理組合の協力を得て、昨年8月に四日市港の海底泥を採取し、その中のマイクロプラスチックの分析を進めてきました。海底泥には貝殻が非常に多く含まれており、その中からマイクロプラスチックを見つける作業に苦労していましたが、海外文献に倣い、酸処理と比重の大きな特殊な溶液を使うことで、マイクロプラスチックをうまく分離できることが分かりました。
まずは実体顕微鏡で観察していますが、1mm以下の非常に小さなマイクロプラスチックが多く、シート状やファイバー状(恐らく化学繊維)のものが目立ちます。今後はμFT-IR(顕微鏡を使った赤外分光装置)でプラスチックの種類の分析を行う予定にしています。
貝殻との分離にあたり、高橋元教授や環境情報学部の教授陣に手伝っていただき、大変助かりました。感謝申し上げます。