準天頂衛星システム「みちびき」用GNSS受信機の性能テスト(千葉)

環境調査にGNSS(Global Navigation Satellite System)の利用は欠かせないが、日本が打ち上げた準天頂衛星 (Quasi-Zenith Satellite) からの補強信号を用いて高精度の位置情報を取得できる安価な受信機はまだ数少ない(内閣府HP)。内閣府は準天頂衛星システム「みちびき」の普及を図るため、新型受信機(QZ1LE)の無償貸し出しを行っており、千葉研究室は2台を拝借して利用を始めた。

1台はGPS(米国)+QZSS(みちびき)の信号と補強信号を受信できるタイプ(受信機①)で、もう1台はさらにGLONASS(ロシア) の信号も受信できるタイプ (受信機②)である。

森林の中での調査も多い為、四日市大学キャンパスの雑木林内(高木は樹高が20m近くのコナラやタブノキ、中木はカクレミノ、低木はヒサカキなどが多く、孟宗竹がかなり侵出しており、上空は樹冠に覆われている)の散策路を通る同一経路を3周して、各周回間の差を評価した。

今後も調査を積み重ねて、「みちびき」をうまく利用してゆく方法を探りたいと考えている。

受信機①(GPS+QZSS)の結果、グランド(開けた場所)では3回の経路(トラック)はほぼ一致しているが、林地内では10m近いずれが見られる。朱色は5m間隔の等高線である。スケールバーの描かれた中央付近は遊水地で、標高が最も低い。
受信機②(GPS+QZSS+GLONASS)の結果、グランド(開けた場所)では3回の経路(トラック)はほぼ一致しているが、林地内や林地を出た直後で10m以上のずれが見られる。
受信機①(GPS+QZSS)と 受信機②(GPS+QZSS+GLONASS)の比較。今回の結果では受信機①の方が3回の周回間のずれが小さい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください