三重大学の勢水丸をお借りして実施してきた本実習も今年で10年目を迎えました。乗組員や三重大付属教育施設の方々に多大なお世話を受けながら実習を重ね、今では四日市大学環境情報学部の名物授業となっています。
今回は1年生から4年生までの男女混合の23名が実習に参加し、伊勢湾の環境と海洋調査の基本を学びました。台風の影響で予定していた伊勢湾外での調査は実施できませんでしたが、伊勢湾内の湾奥(北部)から湾口(南部)まで、水質、底質、ベントス(底生生物)、海面のマイクロプラスチックなどの詳しい調査を行うことができました。
実習と学生の様子を写真でご紹介します。
なお、採取した海水は三重県と共同で進めている「伊勢湾再生共同研究」で利用し、貧酸素水塊の解明に役立てます。三重県水産研究所と保健環境研究所が栄養塩、有機物、プランクトンの分析を担当します。採取した海面のマイクロプラスチックと海底泥は四日市大学で分析します。結果は後日、公表します。