伊勢湾海洋実習を実施(千葉)

三重大学の勢水丸をお借りして実施してきた本実習も今年で10年目を迎えました。乗組員や三重大付属教育施設の方々に多大なお世話を受けながら実習を重ね、今では四日市大学環境情報学部の名物授業となっています。

今回は1年生から4年生までの男女混合の23名が実習に参加し、伊勢湾の環境と海洋調査の基本を学びました。台風の影響で予定していた伊勢湾外での調査は実施できませんでしたが、伊勢湾内の湾奥(北部)から湾口(南部)まで、水質、底質、ベントス(底生生物)、海面のマイクロプラスチックなどの詳しい調査を行うことができました。

8月6日と7日の2日間をかけて、この航路で調査を行いました

実習と学生の様子を写真でご紹介します。

中村航海士による船内安全教育から実習は始まった
早速、調査を開始。CTD装置(+採水装置)を扱う学生たちの真剣な様子。
デッキの後方では透明度、水色、海面水温の観測を行った。伊勢湾南西部では透明度が10mもあり、その高さに驚いた。
ブリッジでは、航海士の方々に指導を受けながら、CTD装置の操作の指示等を行った。
マイクロプラスチックの調査(ニューストンネットの曳航方法について、勢水丸の皆様に工夫していただきました。深く感謝申し上げます。)
伊勢湾を背景に参加者全員で記念撮影
夜の勉強会の様子。皆で今日の観測データを分析した。
勉強会後の自由時間には 松阪港沖で 夜釣りを楽しんだ。イワシ、アジ、小サバが次々に上がり、学生たちは大喜びだった。
イワシ、釣ったドー!
ワタリガニ、獲ったドー!
釣った魚は、刺身、焼き魚にして、美味しく頂いた
松阪港沖の夜明け
朝のラジオ体操の様子。皆の体調は良さそうだ。
朝食の様子。勢水丸の食事は美味しくて健康的だ。
伊勢湾南西部でベントスネットを曳いた。獲れた甲殻類やヒラメ類の名前を皆で調べた。
伊勢湾の南部に進むに従い、空は晴れ、波は静まり、気持ちの良い航海となった
海底泥の採取
2日目の夜の勉強会では航海士の方々からロープワークを教わった
閉校式を終え、下船後に前川船長、航海士の方々と一緒に勢水丸の前で記念撮影

なお、採取した海水は三重県と共同で進めている「伊勢湾再生共同研究」で利用し、貧酸素水塊の解明に役立てます。三重県水産研究所と保健環境研究所が栄養塩、有機物、プランクトンの分析を担当します。採取した海面のマイクロプラスチックと海底泥は四日市大学で分析します。結果は後日、公表します。

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