正課科目「環境保全とツーリズム/観光政策」の合宿(千葉)

環境情報学部の正課科目「環境保全とツーリズム」の合宿を8月30日から9月2日までの3泊4日で行いました。本科目では、事前授業(座学)の後に、学生達が実際に地域に入り、地域の方々と交流しながら地域の特色や問題を知り、その地域の自然環境の保全方法や、ツーリズム等を通じての地域活性化の方法についての考察します。事前授業(座学)は複数あり、訪問する地域に関する事前知識、ツーリズムに関する事前知識などを身に付けます。現地での授業もあります。

今年度は答志島桃取町で合宿を行う予定でしたが、新型コロナの感染拡大の影響で、急遽、志摩市に合宿地を変更しました。3泊3日を志摩市で過ごし、最終日に答志島に渡り、アマモ種子の分画作業を手伝いました。

志摩市での合宿ですが、志摩市観光課と水産課、志摩自然学校、立神真珠養殖漁業協同組合の協力を得て行いました。合宿期間は台風11号の影響もあり、天候が不安定でうねりが高く、外海での漁が行われませんでした。そのため、予定していた定置網漁と海士(あま)漁の水揚げのお手伝いを行えず残念でしたが、真珠養殖作業のお手伝い、シーカヤックによる英虞湾の周遊と自然環境観察を行うことが出来ました。

合宿初日に志摩市役所で志摩市の観光政策に関する授業を受けました。続いて、G7サミットで有名になった横山展望台に登り、英虞湾を素晴らしい景色を眺めましたが、数分後にはスコールに襲われ、土砂降りの雨の中を逃げるように戻りました。

合宿2日目は、立神浦の井上養殖場で真珠養殖のお手伝いをしました。井上光様から英虞湾の真珠養殖の歴史、自然環境の変遷、真珠養殖に賭ける気持ちなどをお話しいただき、続いて、大半が斃死してしまったアコヤガイの稚貝から、生きた稚貝を分別する作業をお手伝いしました。近年は自然環境の変化で斃死率が高くて困っているというお話しも事前に伺いました。

午後からは、アコヤガイの母貝を育てている沖の瓶玉筏に船で渡り、高圧水による母貝の掃除をお手伝いしました。初めて見聞きすることばかりで、学生達には大きな経験になりました。その夜には、志摩自然学校の浦中様から志摩市の歴史文化や環境保全に関する授業を受けました。

英虞湾の立神浦の井上養殖場で真珠養殖作業を体験した。

合宿3日目は、夜明け前から凄い雷雨で開催が危ぶまれましたが、開催時刻の午前9時頃には雨が上がり、期待していたシーカヤックに乗ることが出来ました。浦中様の指導で、カヤックの掃除などから始め、パドルの使い方などを学び、海に出ました。学生達はカヤック初体験で、特に二人乗りの艇は息を合わせるのが難しく、最初は苦労していましたが、次第に慣れ、英虞湾を吹き抜ける気持ちの良い風を受けながら、約1時間ほどのクルーズを楽しみました。午後は安乗灯台、サーファーのメッカである国府海岸、御座のあずり浜などを皆で観光しました。

志摩自然学校でシーカヤックを体験

合宿4日目はパールロードを通り鳥羽市に移動し、答志島に渡りました。この内容については、別の記事「答志島でアマモ種子の分画作業」で報告します。

今回の合宿にご協力いただいた皆様に、深く感謝申し上げます。

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