伊勢湾研究データベースを更新(千葉)

伊勢湾の津市沖合に国土交通省の水質自動観測局である湾西局が設置され、2022年6月に稼働開始しました。これで伊勢湾には湾口部の太平洋側の観測局を含めて5局が稼働することになり、伊勢湾の水質の動的な変化を把握しやすくなりました。特に、津市沖合の海底付近は貧酸素水塊が発生する場所で、湾口、湾央、湾奥の自動観測局のデータと合わせて観察することで、貧酸素水塊の動きとその原因の検討に役立ちます。

千葉研究室では、自動観測局が稼働開始した2010年から、ネットに公開されている観測局のデータを処理して、時系列コンター図をホームページに公開しています。今回の湾西局の開設に伴い、データの更新と、表示データを日平均値に変更しました。日平均値に切り替えたことで、水質の大きな変動状況を把握し易くなりました。以上、やや専門的な話題で恐縮ですが、身近な伊勢湾の水質がどのように変動しているかを見て、感じていただければ幸いです。

国交省水質自動観測局(モニタリングポスト)の位置
2022年の水温変化、湾奥、湾央、湾口、湾西は自動観測局の名称(以下同様)
2022年の塩分変化
2022年のクロロフィル変化(植物プランクトンの変化)
2022年の溶存酸素変化、3mg/Lを下回った部分(青い着色)を貧酸素水塊と呼ぶ

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