奈佐の浜の海岸清掃活動に参加(千葉)

2022年10月8日から9日にかけて、22世紀奈佐の浜プロジェクト(以降、22世紀)の学生部会の合宿が行われ、10月9日は一般市民を集めての奈佐の浜の海岸清掃活動が行われました。合宿には岐阜大、三重大、信州大、北里大、四日市大の学生たちと関係者の総勢23名(学生18名)が参加し、海岸清掃活動には愛知、岐阜、三重県から153名が参加しました。今回はコロナの関係で開催が不明確で、例年のような形で補助金を申請していなかったため、多くの参加者は自費で答志島までやって来ました。

学生部会は最初に鳥羽市の(株)リマーレを訪問し、海洋プラスチックを加工する設備を見学した後に、間瀬社長から設立の動機や目的、現在の活動、将来の目標などのお話しを伺いました。その大きな目標と行動力に学生たちは心を動かされたようでした。

その後、定期船で答志島の桃取に移動し、宿泊する旧桃取小の校舎に入りました。桃取小は2016年に廃校となり、その後に校舎はほとんど使われていません。幸い、災害時の避難場所に指定されてきたため、水道、ガス、電気は通じており、調理場には冷蔵庫や食器なども使える状態で残されていました。そこで、桃取町自治会に相談し、今回の合宿に使わせていただけることになりました。約6年間、使用されて来なかったため、ペンキが剥げたり、雨漏りしたりなどの老朽化は目立ちましたが、学生達が使用するには十分な状況でした。

10月8日は釣りをしたり、町内を散歩したりなど自由に過ごしたあとに、22世紀代表の小浦様(以降、小浦さん)の指導で夕食を準備しました。食材は小浦さんにご準備いただいた答志島の新鮮な魚介類で、メニューは、タコとワラサの刺身、ハモのフライ、ブリ大根、アカエイの干物、野菜の天ぷら、タコ飯、みそ汁などでした。18時頃に、海遍路の皆様とリマーレの間瀬社長が合流し、一緒に夕食を食べ、その後は小学校の前の砂浜でキャンプファイアーを行いました。

海遍路の皆様は、10/10に鳥羽市で行われる「森里海を繋ぐフォーラム」に参加するために、郡上から長良川をカヤックで下り、桑名から海に出て鳥羽までやって来られました。多彩な経験を持つ方々と学生たちが交流し、夢を語り、環境問題を語る有意義な時間となりました。

夕食開始まであと一歩、小学校のテーブルで低いが、椅子に座ってしまえば問題なかった

キャンプファイヤーの様子。OBの浅井君が用意した木材を皆で割って準備した。
朝食は童心に帰り、小学校の机と椅子でいただいた。学生たちは気心も知れて、各大学入り混じって行動していた。
合宿の最後に記念撮影。学生(OB含む)、小浦さん、松田治先生、海遍路の皆様、リマーレの間瀬社長の顔が見える。

10月9日10時前に海岸清掃の一行が桃取港に到着し、鳥羽市長である中村欣一郎様にご挨拶をいただいた。その後、奈佐の浜に移動して清掃活動を1時間ほど行った。数日前に海岸管理者が重機を使ってゴミを撤去したため、海岸に残されていたゴミの量は僅かで、それでも沢山のプラスチックの破片や小片などが散乱しており、皆で拾い集めた。海岸清掃の後は子供達、学生たち、一般の3グループに分かれて、体験、グループディスカッションなどを行った。

一般の部では、山や海で活動を行う参加者が、自分たちの活動を報告し、意見交換した。その中で、伊勢湾のアカウミガメを保護するという意味もあり、流木の発生源対策について多くの意見が交わされ、愛知、岐阜、三重県の海岸ゴミ対策部門の方々から、各県の方針等の説明を受けた。このような膝を交えた交流が、難題の流木抑制に繋がると良いのだが。。。

奈佐の浜海岸清掃活動後の記念撮影

22世紀学生部会のOBであり、千葉研究室のOBでもある浅井君と平野君が参加してくれて、現4年の小林君、3年の水野君、宝亀君、2年の山本君(ゼミ未所属)と年代を超えた交流が出来たことも、ゼミの担当教員として大変嬉しかった。

学生部会の様子。合宿の感想、海洋ゴミを減らすために気付いたことなどを皆で考えた。

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